試験勉強の計画を立てることがとても苦手な方へ

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独学で資格試験や公務員試験等、試験勉強を始める場合にはまず計画を立てることが大切です。

予備校へ通学したりする場合は予備校のカリキュラムに沿って勉強していけばいいのですが、独学であれば自分で計画を立てなければいけません。

計画を立てることが得意な人は問題ないのですが、苦手な人にはこの作業にとても苦労することがあると思います。

私は計画を立てることが特に苦手で、独学で資格試験の勉強をする際には計画を立てることにとても苦労しました。

今回の記事では、私のように試験勉強の計画を立てることが苦手な方に、計画を立てやすくする方法を書きたいと思います。

事細かにしっかりと計画を立てるような方法ではありませんが、勉強を進める基準を作ることができる方法なので、ざっくりとした計画を立てるには良い方法だと思います。

この記事の方法でまずは計画を立ててもらい、勉強しながら状況に合わせて調整してもらえればと思います。

目次

試験勉強の計画を立てる流れ

私が独学で資格試験の勉強を行なった際に勉強の計画を立てた流れはざっくり以下のとおりです。

  1. 出題範囲を確認する
  2. 試験の日までの残りの日数を確認する
  3. テキストの単元の数を確認する
  4. 問題集の問題の数を確認する
  5. テキストの単元数と問題集の問題数を試験の日までの日数で割って1日の勉強量を決める
  6. 5で決めた分を勉強しつつ、定期的に調整していく

それぞれ詳しく説明します。

1.出題範囲を確認する

まずは出題範囲を確認します。

出題範囲を確認しなければ試験の全体像が見えず、闇雲に勉強することになってしまいます。

試験の出題範囲を確認して、これから自分がどのような内容を勉強する必要があるのかイメージしましょう

大半のテキストや問題集には冒頭のページに試験の出題範囲が掲載されているので、それを見てもいいですし、試験を運営している団体のホームページの試験の概要が載っているので、それを確認してもいいと思います。

2.試験の日までの残りの日数を確認する

試験の日までの残りの日数を確認します。

試験までの残りの日数によって勉強するペースは変わってくるため「試験まであと何日」というようにしっかりと日数を把握しましょう。

日数を把握したら、残りの日数を紙に書いたりして壁に貼って毎日更新していくと意識しやすくてとてもいいと思います。

3.テキストの項目の数を確認する

使用するテキストの目次等を見て、読む項目がいくつあるのか確認します。

例えば、行政書士のテキストの項目を例に挙げますとこのように分かれています。

  • 憲法総論
    • 憲法
    • 法の支配
    • 日本国憲法の基本原理
  • 人権総論
    • 人権
    • 人権の分類
    • 人権享有主体性
    • 基本的人権の限界

この例でいうと⚪︎の部分が読む部分ととなるため項目は7個となります。

読むべき項目がいくつあるのかを具体的に数字で確認して、どれくらいのペースで読んでいけばテキストが読み終わるのかを把握するための準備となります。

4.問題集にある問題の数を確認する

使用する問題集の問題の数を確認します。

これはテキストの項目を確認したのと同様に問題集の問題の数を確認して1日にどれくらい解けば問題集の問題を解き終わるのかを把握するための準備となります。

5.テキストの単元数と問題集の問題数を試験の日までの日数で割って1日の勉強量を決める

この作業で1日にどれくらい勉強すればいいのか目安を決めていきます

例えば「テキストの項目数が60個、試験までの残りの日数が30日」であれば

60個÷30日=2となり、1日に項目を2個読めば試験の日までにテキストを全て読めることとなります。

「問題数が300個、試験まで残り30日で」であれば

300個÷30日=10となり、1日に5問解けば試験の日までに問題集の問題が全て解き終わることになります。

この例で言うと、テキストは1日に2項目、問題集は1日10問解けばテキストと問題集は試験の日までに終わらせることができます。

テキストの項目の数と問題集の問題の数を別々に日数で割りましたが、もっとシンプルに考えるのがいいという方はテキストの項目の数と問題集の問題の数をを合わせてから日数で割ってもいいと思います。

6.5で決めた分を勉強しつつ、定期的に調整していく

5で1日に勉強する目安が分かったため、あとは日々勉強していくだけです。

ただ、勉強していく中で都合が悪く勉強できないという日も出てくると思うので、そういう時は1日の勉強する量を増やしたりして調整していけば問題ありません

補足

試験の日までの日数については、できれば最後の1ヶ月は除いて数えることをおすすめします。

最後の1ヶ月は総まとめや苦手科目の克服、計画よりも遅れている場合の調整等にあてれるととても良いと思います。

今回の例ではテキストや問題集を1回だけ終わらせることを前提にしていますが、実際に勉強する時はテキストも問題集もできれば3回、最低でも2回は繰り返してください

計画を立てることがとても苦手な人のための方法

冒頭にも書きましたが、今回書いた計画を立てる流れは計画を立てることがとても苦手な人におすすめする方法です。

1日どれくらい勉強すればいいかという基準を把握するものになるため細かい内容は抜きにしています。

まずはざっくり基準を決めて、勉強していく中でその時の状況に合わせて改善していくのがいいと思います。

私がそうでしたが、始めからしっかりと計画を立てようとするとなかなか決められず、試験勉強を始められないという状況になることがあります。

計画を立てることが苦手な方にはこのようなパターンが多いのではないでしょうか。

計画を立てることはもちろん大切ですが、計画を立てることに力を入れすぎてもいけません。

計画を立てることに力を入れすぎて挫折しそうになった時の話を書こうと思います。

計画を立てることに挫折しそうになった話

大学1年生の時に法学検定試験の4級の勉強をした時の話です。

この資格は自分の意思で受験しようと決めた初めての資格になります。

自分で試験勉強の計画を立てたりすることも初めての経験でした。

大学に入る前にも検定を受験していますが、学校の授業で受験したため自分の意思ではありませんし、試験勉強についても授業で行っていたために自分で何も決めていませんでした。

なので法学検定試験の4級の受験を決めた時はすごく張り切っていたことを覚えています。

計画の立て方に迷い苦しむ

勉強をするためのテキストと問題集は購入しました。

あとは計画を立てて勉強を進めていくだけです。

最初に試験の日までを把握しました。

そのあとは日々どれくらいテキストを読み、問題集を解いていくかという部分を決めていきました。

しかし、色々なことを考えていくうちに…

・1日にどれくらい勉強時間が確保できるのか、そして継続できるのか

・毎日どれくらい勉強を進めればいいのか

・頻出の範囲についてはどれくらい手厚く勉強するか

・休みの日は必要かetc…

他にも色々なことを想定して決めていかなければと頑張って考えるうちに計画を立てる段階で疲れてしまい、勉強に入る前に挫折をしそうになりました。

挫折するくらいならと、結局計画を立てることをやめ、勉強できる時にテキストや問題集を進めていくことにしました。

この時に、計画を立てることは大事だけど無理して事細かに計画を立てようとするのはよくないということが分かりました。

ちなみに、法学検定試験の4級は合格でした。

範囲が狭かったことと、難易度がそこまで高くなかったので計画を立てずに勉強してもなんとかなりましたが、難易度の高い試験の場合はこうはいかないと思います。

計画はあくまで計画

試験勉強をする上で計画を立てることは非常に大切です。

しかし、計画はあくまで計画です。

突発的な用事で勉強できなかったり、どうしてもモチベーションが上がらなくて勉強が進まない時もあります。

その時になってみないと分からないことは多いです。

なので、完璧に計画を立ててからではなく、ある程度ざっくり勉強の計画を立てたら勉強を始めて、不都合があれば修正をしていくといいと思います。

今回書いた計画の立て方はテキストの項目や問題集の問題数を単純に日数で割って計画を立てただけのものにはなりますが、勉強する基準をつくるにはとても良く、後から修正もしやすいのでおすすめの方法です。

まとめ

今回の記事では試験勉強の計画を立てることがすごく苦手な方のための計画の立て方を書きました。

計画を立てる流れは以下のとおりです。

  1. 出題範囲を確認する
  2. 試験の日まで何日あるのか確認する
  3. テキストの単元の数を確認する
  4. 問題集の問題の数を確認する
  5. テキストの単元数と問題集の問題数を試験の日までの日数で割って1日の勉強量を決める
  6. 5で決めた分を勉強しつつ、定期的に調整していく

また、補足として

  • 最後の1ヶ月は総まとめ等にあてるため、できれば日数には加えない
  • テキストや問題集はできれば3回、最低でも2回は繰り返す

できればこの2つも意識してほしいです。

計画を立てることがすごく苦手な方は、この方法でまず勉強する基準を作り、勉強していく中で計画を修正していくことをおすすめします。

私のように計画を立てることに必死になり、なかなか勉強を始められなかったり、そもそも計画を立てる時点で挫折しそうになるということになってはいけません。

資格試験等の勉強を始める際に計画を立てることは非常に重要です。

しかし重要ではありますが、始めから事細かに計画を立てる必要は無いと思います。

計画を立てることがすごく苦手で悩んでいる方等に今回の記事の内容が参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは。

 

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