皆さんはふるさと納税をされているでしょうか?
ふるさと納税は地方自治体に寄付を行い、金額に応じて税金の控除を受けたり、返礼品を受け取ることのできる制度です。寄付のできる自治体はかなり多く、自治体ごとに返礼品は違うのでどんな返礼品があるのか調べるのはとても楽しいです。
そんなとても良い制度のふるさと納税ですが、税金の控除を受ける際に気をつけなければならないことがあります。
具体的に言うと「ワンストップ特例制度」と「確定申告」について気をつけなければなりません。
私の友人がふるさと納税についてこれらの手続きを間違えたために失敗したことがありました。間違えても後で修正はできるので問題はありませんが、できれば初めから失敗しないようにしたいですね。
今回の記事ではふるさと納税の手続きと友人がしてしまった失敗の内容、そして失敗してしまった時の手続きについて書いていきたいと思います。
ふるさと納税の手続き
冒頭に書いたようにふるさと納税には
- ワンストップ特例制度
- 確定申告
これらの2つの手続きのどちらかで行うことになります。
ワンストップ特例制度
ワンストップ特例制度は、ふるさと納税を行った際にワンストップ特例制度を希望した場合に自治体から書類が送付されるため、送付された書類を自治体に返送すれば確定申告をしなくても税金の控除が受けられるという制度です。
書類を返送するだけでいいのでとても簡単です。
確定申告
確定申告でふるさと納税を行う場合は、所得控除に寄付金控除を加えて申告を行うことでふるさと納税の控除を受けることができます。
馴染みの無い方には確定申告とはなんだ?となると思いますので、確定申告についてはまた改めて記事を書こうと思います。
今は、「そういう手続を行えばいいんだな」と思っていただければと思います。
ワンストップ特例制度と確定申告は同時にできない
私の友人はふるさと納税をワンストップ特例制度で申請を行いました。市役所から送付された書類を返送し無事に手続きは終わるはずでしたが、その後医療費控除を受けるために確定申告を行いました。
その確定申告で友人は手続きを間違えました。何を間違えたかと言うと、確定申告を行う際に寄付金控除を加えるのを忘れてしまいました。
ワンストップ特例制度の適用を受けた後に確定申告を行った場合には確定申告の内容が優先されるため、ふるさと納税を受けるための寄付金控除を加えることを忘れた場合には寄附金控除を受けることができなくなります。
友人は寄付金控除を加えるのを忘れてしまったため、ふるさと納税を受けられなくなりました。
市役所からの連絡
適用を受けられなくなっておしまい、ということにはさすがになりません。
友人が確定申告を行ってからしばらくして市役所から手紙が届きました。
内容としては、確定申告にて寄附金控除を加えずに申告を行ったためワンストップ特例制度は無効になった。寄附金控除を加えるためには税務署にて手続きを行なってください、という趣旨の手紙でした。
手続きを間違えてもこういった連絡は来るようです。
友人はこの手紙が来てから税務署で手続きを行いました。
間違えた場合の手続き
確定申告を間違えた場合の手続きとしては「更正の請求」という手続きがあります。
この手続きは何かというと、確定申告を行ったものの内容が誤っていて、正しく計算すると税額が減る場合に行う手続きです。友人の場合はふるさと納税を適用すれば税額が減るためこちらの手続きとなります。
ちなみに正しく計算すると税額が増える場合は「修正申告」となります。
どうやって作成するか
急に更正の請求を行えと言われても分からないと思います。
方法としては
- 自分で作成する(e-Tax等で簡単に作れます)
- 税務署に予約をして職員と一緒に作成する
- 税理士へ依頼する
これらの方法があります、申告書を作成する方法について記事を書きましたのでこちらの記事も参考にしていただけたらと思います。
友人は税務署へ電話をして予約をし、職員さんと一緒に作成して無事に終わりました。
まとめ
今回の記事ではふるさと納税の適用について友人が手続きを誤った例を基に、誤りの内容とやり直す手続きの方法について書きました。
ふるさと納税とは地方自治体に寄付を行い、金額に応じて税金の控除を受けたり、返礼品を受け取ることのできる制度です。
ふるさと納税の適用を受けるには
- ワンストップ特例制度
- 確定申告
これらの手続きがあります。
ワンストップ特例制度と確定申告を同時に行うことはできず、ワンストップ特例制度を使った後に確定申告を行った場合は確定申告の内容が優先されるため、確定申告を行う際にふるさと納税を受けるための寄付金控除を必ず加えなければいけません。
もし加えることを忘れた場合には「更正の請求」という手続きを行うことで確定申告の内容を訂正することができます。
更正の請求書を作成する方法として
- 自分で作成する(e-Tax等で簡単に作れます)
- 税務署に予約をして職員と一緒に作成する
- 税理士へ依頼する
これらの方法があります。具体的な方法について記事を書いたので参考にしていただけたらと思います。
ふるさと納税はとても良い制度ですが、手続きを誤ると税金の控除を受けられなくなってしまうこともあるため、手続きに注意してふるさと納税を行いましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは。
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