以前、確定申告とはどのような手続きなのかを記事にしました。
こちらの記事になります。
確定申告は個人事業主の方からある程度馴染みはありますが、会社員の方だと馴染みの無い方は多いと思います。
前回の記事で確定申告という手続きがどのようなものなのかイメージを持ってもらったところで、今回は確定申告書の作成方法について書いていきたいと思います。
確定申告書を作成する必要が出てきた場合に、作成方法を知っておけば慌てずに済みます。
確定申告書は昔は紙に書いて計算する方法がメインでしたが、今はe-Taxという便利な方法もあります。
なので初めて確定申告書を作成するという方でもそんなに心配は要りません。
すぐに確定申告を行う必要が無いという方も、こんな作成方法があるんだなと何となく知っておいてもらえればと思います。
確定申告書の作成方法
確定申告書の作成方法については以下の方法があります。
- 紙の申告書を使い作成する
- e-Taxを利用して電子データで申告書を送信する
- 税務署又は市役所で開かれている申告会場で職員さんと作成する
- 税理士さんに申告書の作成をお願いする
- 商工会議所や商工会、青色申告会に申告書の作成をお願いする(個人事業主の方)
この5つとなります。
詳しく説明していきます。
1.紙の申告書に書き込み作成する
手引きを見ながら税金を計算し、紙の申告書に記載していきます。
昔ながらの方法ですね、現在ではあまりこの方法はおすすめできません。
というのも、作成に時間はかかりますし、計算ミスとかをする可能性もあります、間違えた時に書き直すのも面倒です。
この方法の良いところは自分で計算するため所得税の計算の仕組みが理解しやすいというところです。
そのため、最初の1回を紙の申告書で作成してみて、所得税の仕組みを理解できたら2回目からは他の方法で作成するのも良いかもしれません。
2.e-Taxを利用して電子データで申告書を送信する
e-Taxとは電子申告のことです。
パソコン又はスマホからe-Taxのホームページで必要事項の入力を行い、電子データで確定申告書を送信します。
この方法だと必要事項さえ入力すれば税金の計算は自動でやってくれるため誤りも少なく、すぐに確定申告書を作成できます。
作成するための画面に慣れるまで少し時間はかかりますが、慣れてしまえばとても楽です。
e-TaxのURLを貼っておきます。
e-Taxの作成方法には
- マイナンバーカード方式
- ID・パスワード方式
- 書面で作成
の3つがあります。
マイナンバーカード方式
マイナンバーカード方式はe-Taxを使う届出を事前に提出してマイナンバーカードを登録します。
登録したマイナンバーカードでe-Taxにログインし、確定申告書を作成します。
ID・パスワード方式
ID・パスワード方式は税務署に本人が行き、本人確認を行ってからe-TaxにログインするためのID・パスワードを登録します。
この方法だとマイナンバーカードを登録しなくても窓口でIDとパスワードを発行してもらえます。
ただ、この方法だとe-Taxの中のメッセージが見れなかったりと機能が制限されてしまうため、もしできるならマイナンバーカード方式がおすすめです。
書面で作成
こちらの方法は厳密に言うとe-Taxではありませんが、マイナンバーカード方式やID・パスワード方式と並んでいるためこちらで説明します。
e-Taxのホームページで必要事項を入力し、確定申告書を作成します。
こちらは電子データでは送信せず、データをいったんパソコンやスマホに保存し、紙でプリントアウトします。
手書きで作るよりは正確に早く作ることができますがプリントアウトをして提出する必要があるため、マイナンバーカード方式やID・パスワード方式の方が便利だと思います。
3.税務署又は市町村の役所で開かれている申告会場で職員さんと作成する
この方法は税務署や市町村の役所で職員の方と確定申告書を作成する方法です。
確定申告期(2月16日から3月15日)に税務署は確定申告書を作るための会場を設けています。
市町村の役所も一定の時期に税務署と同じように会場を設けています。
その会場へ行き、職員さんと一緒に確定申告書を作成できます。
ここ数年は税務署での会場はLINE等で予約をするか、当日早めに行き当日券を入手する必要があるようです。
市町村の役所の会場も税務署の会場と同じように会場へ行き職員さんと一緒に確定申告書を作成できます。
税務署の会場も市町村の役所の会場も年によってやり方は変わるので、もし行かれる場合は事前に確認をお願いします。
確定申告期以外の場合は税務署で予約をすると確定申告書の作成を職員さんと一緒にできます。
この方法は作成の時に職員さんがついているので分からないところは聞くことができますが、確定申告期の会場はとても混んでいるため待つことが多いです。
そして会場や税務署に行かないと行けないため手間もかかります。
確定申告書の作成方法がどうしても分からない場合にはこの方法を使い、基本的にはe-Tax等で自分で作る方がいいかもしれません。
4.税理士さんに申告書の作成をお願いする
税金のプロである税理士さんにお願いする方法です。
依頼するのにお金が必要になりますが、申告の手続きを代わりにやってもらうことができます。
個人事業主の方の場合は記帳についても依頼することができ、アドバイスも受けられるので心強い存在です。
5.商工会議所や商工会、青色申告会に申告書の作成をお願いする(個人事業主の方)
この方法は個人事業主の方が対象になりますが、商工会議所や商工会、青色申告会の会員となれば記帳や確定申告書の作成をやってもらえます。
どの程度やってもらうかによって料金は変わりますが社会保険手続きや経営のアドバイスをしてもらうこともできるのでこちらも税理士さんと同じように心強い存在だと思います。
確定申告で慌てないために
このように確定申告書を作成する方法はいくつかあります。
全てしっかり理解する必要はありませんが、いざ確定申告の手続きが必要になった時のためにやり方をある程度知っておくととてもいいと思います。
特にe-Taxはとても便利な方法なので、申告書を送信しなくても、画面を見ておくとどうやるのかイメージができるので事前に見ておくことをおすすめします。
まとめ
今回の記事では確定申告書の作成方法について書きました。
確定申告書を作成する方法は5つあります。
- 紙の申告書を使い作成する
- e-Taxを利用して電子データで申告書を送信する
- 税務署又は市役所で開かれている申告会場で職員さんと作成する
- 税理士さんに申告書の作成をお願いする
- 商工会議所や商工会、青色申告会に申告書の作成をお願いする(個人事業主の方)
これらの方法で確定申告書を作成します。
すぐに確定申告を行う必要が無くても、いざという時に慌てないためにどのような方法があるのか知っておくと良いと思います。
特にe-Taxによる方法はとても便利なので、申告書を作成する必要が無くても、画面を見ておいてイメージを持っておくのはおすすめです。
確定申告は馴染みが無いと難しい手続きですが、やり方を知っておけば慌てずに済みます。
作成する方法を知っておいて確定申告が必要になった時のために備えましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは。
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